
31 8月 動物病院で簡単に出来る効率アップ術!動物行動学を活用してマーケティングに生かす。
病院では退屈な待ち時間に、逃げられない診察台の上、突然いろいろ触られ、時には痛い注射をされる・・多くの犬の視点はこんな感じではないでしょうか。だから動物病院で犬が緊張するのは当たり前と思いますか?いいえ違います。犬がそう学習したから怖がるし震えるのです。
犬にとって嫌なことはなるべく早く処置するということという事もそうだと思いますが、今日紹介するのは犬の学習理論を使うと犬が落ち着いて過ごせるようになるというものです。犬が落ち着いていると診察がしやすく、獣医師の仕事としても効率が上がります。加えて飼い主さんの緊張が解けるので良いことだらけです。特にハイシニアになって診察のたびに息が上がり緊張が高まったままだと体にも負担ですよね。飼い主さんも毎回くたびれてしまいます。
ワンちゃんもリラックスで仕事の効率もアップ!の簡単アイデアリスト(トリミングサロン、ペットホテル、ペットショップでもOK)
1.お散歩中に寄れる仕組みを作る
診察ではなく、お散歩中に犬が病院にちらっと寄ることでここは、そんなに怖くない、いい事があると学習する流れを作る。
・無料水サーバーを設置してお散歩のお水補給場として。あるいは体重測定器を入口付近にい置いておいておく等。
・もしたまたま時間があったなら、寄ったワンちゃんに1粒でいいのでおやつをあげるとさらにワンちゃんの記憶の中で良い印象がインプットされます。
2.声掛けは犬に通じる単語で。
どんな飼い主さんでも、ほめる言葉は使っているはずですので、診察中もいい子にしていたら、同じ単語で話しかけることできっちり伝わり犬も緊張が和らぎます。また名前も普段読んでいる名前で呼ぶことです。例えばこむぎ、という犬でも普段はむぎちゃんと読んでたりするのでカルテ通りじゃなこともありますよね。

診察室から逃げるというより、ひょっこりのぞくタイプだった愛犬。これも先生たちの接し方のおかげだと思います。
うちの愛犬が晩年お世話になった動物病院はいつも患者さんがひっきりなしにくる病院でした。そんな忙しい中でもスタッフさんだけでなく先生たちも犬のペースを尊重してくれる方たちでした。治療後は毎回特製のクッキーをもらっていました☺
小さなことですがそのやさしさの積み重ねを犬たちはきっちり覚えていてくれます。