24 3月 ハイシニア(高齢犬)でも新しいことを教えられる。その訳は・・
昨年からカートを導入しました。実際はまだ必要なかったのですが、そうなる前にトレーニングを数回して教えました。
14才の反応や動きは素早くないですが、カートの乗り降りの順序を教え、カートの振動に慣れさせたりカート内で一定時間鳴いたりせずいる練習を重ねました。ハイシニアになると新しい事へ慣れる柔軟性も突如落ちてきます。しかし14才になっても新しいことを学べる子もいます。シニアになっても学べる子、そのベースにあるのがドッグトレーニングです。トレーニングは訓練ではありません。犬との意思疎通の方法を確立することがトレーニングだと私は思っています。
さて、カートの話に戻って・・
その場でポン、とカートに乗せて大丈夫な事も多いです。ではなぜトレーニングするのかと言うと、旅行などでそこに長時間いることになる場合はトレーニングをしている子とそうでない子で心身に与える負担が大きく違ってくるからです。トレーニングを通して、自発的に入る=嫌じゃない、居心地のいい場所・・・といったポジティブな気持ちを育成します。
トレーニングは動物行動学を踏まえて教えます。問題行動修正や新らしい行動を教えることに焦点が当たりがちですが、ポジティブな気持ちを育成するというメンタルの面で大きな効果を出せるのが動物行動学なのです。
今回はカートでしたが、これがハウスだったり、お出かけキャリーバック、あるいは輸送用のバリケンでも事前に練習しておくだけで、本番で快適なお出かけになります。