
22 10月 犬を飛行機に乗せる前の準備は動物行動学で。
犬と旅行するとき、航空会社の大半が飛行機のお腹(貨物エリアの一部)にハードケージに入れて乗せる事になります。(写真のように手荷物用のスーツケースに・・と言う訳にはもちろんいきません。)貨物室は空調機にて温度・湿度を管理されていますが、大変なエンジン音の中飼い主と離れて長時間ケージにいることはワンちゃんに大きなストレスになることは、なんとなく想像できるかと思います。
あなたのワンちゃんが日常エンジン音のような大きな音を聞いて生活していない限り、恐怖で疲れ果ててしまうでしょう。また、普段ケージを使わずマットやベッドをわんちゃんの寝床としている場合、ケージに長時間入れられると閉じ込められてパニックになる子もいます。もしワンちゃんがシニア犬であったり体力のない子ならそのせいで体調を大きく崩す可能性もあります。
では一体どうしたらいいのでしょうか。そんな時に動物行動学が役立ちます。準備期間さえあれば誰でもワンちゃんにかかる負荷を減らすことが出来ます。ポイントは音に慣らす、そしてペットクレートを好きにさせる、です。
- 子犬を迎えた時はこのソフトクレートで米国国内線で。写真は成長してもこれが好きで無理やり入っている様子。
- 日本に帰国する日。JFK国際空港にて。
- 帰国便はこのハードクレートで貨物室で預かり。お気に入りとなったクレートは、そのままハウスに。
好きにさせるという事は、自分でクレートに入って休憩したり寝たりするようになることです。音に慣れるという事は、音にびっくりしない、そこから逃げた出さないで落ち着けることを指します。動物行動学でそういったことがワンちゃんに効率よく教えることが出来ます。結果としてワンちゃん自身もストレスが減るので問題行動も減りますよ。